ウイルスで世界を「何度も」全滅させ、金持ちになった男
ウイルスで世界を全滅させるゲームが、「App Store」の売上チャートで人気を博している。総予算5,000ドルに満たない「手作りゲーム」のヒットは久しぶりだ。 南アメリカの小さな村で、医師が不思議な新しい病気を発見する。症状は、嘔吐から高熱、昏睡まで幅広い。地元の人々はこの病気を「頭掻き」(Itchyhead)と呼んだ。患者の精神がおかしくなるからだ。 10分後、この病気は変異して強力になり、62億人が死んだ。ヨーロッパは全滅に近く、アジアもそうだ。カナダと米国も、メキシコから順調に伝染している。 iOSとAndroid向けのゲーム「Plague Inc.」は2012年、まさにウイルスのように広がった。入念に構成されたウイルスによって全世界を全滅させるというこの99セントのゲームは、5月のリリース以来、「App Store」の売上チャートに慢性的に感染しており、iOS機器だけで200万本以上を売り上げた。 Plague Inc.を開発したのは、ロンドン出身の元ビジネス・コンサルタントであるジェームズ・ヴォーガン(25歳)。手伝ってもらったのは3人のフリーランスのみで、使ったマシンは両親から借りたMacBookだけだった。このゲームの最初のヴァージョンの総予算は5,000ドルに満たなかった。 「最初かかったコストが取り返せればいいなと思っていた」とヴォーガン氏は言う。しかし、このゲームは発表から3日で英国の有料ゲームアプリの1位になった。2日後には米国の1位になり、ヴォーガン氏は金持ちになった。 App Storeの初期には、個人や小規模なチームが大きな売上を得ることもあったが、最近はElectronic Arts社やDisney社、Rovio社といったゲーム会社が有料アプリのランキングを独占している。個人の作品がランキング上位に来たのは久しぶりだ。 このゲームでは、ユーザーは「自分のウイルス」に名前を付けることができる。筆者のウイルスは「Itchyhead」だが、統計によれば最もよく使われている名前は「Death(死)」で、その次が「AIDS」だそうだ。 ヴォーガン氏は、自分の作品が2008年にリリースされた無料のブラウザーゲーム「Pandemic 2」から、多大なインスピレーションを受けていることをオープンにしている。 しかし、Pandemic自体も完全なオリジナルというわけではない。1985年にリリースされた「Contamination」というPCゲームがおそらく「世界的疾病シミュレーション物」の草分けだ。 ヴォーガン氏は将来、映画とのタイインも希望しているが、まずは次のアップグレードでゲームにゾンビーを付け足すつもりだ。たしかに、わたしのウイルス「Itchyhead」は60億人を死亡させたものの、ニュージーランドにはちょっとだけ生き残りもいる。※この翻訳は抄訳です。NYを朝に出れば昼には東京に着く、夢の「極超音速飛行」実現へ
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